ドールハウスの基礎知識

色々な説がありますが、古代エジプト・紀元前1800年ころの墓から出土、埋葬品の中にド−ルハウスがありド−ルハウスの起源は古代エジプトといえます。

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先に古代エジプト起源説を記しましたが、そのものが現在は殆ど残って居りません。
現代みられるハウスは16世紀はじめ頃につくられたと言われ、ドイツ説オランダ説があります。
記録に残る最古のド−ルハウスは、1558年ハバリア(南ドイツ) の公爵アルブレヒド五世が娘のプレゼントにと作らせたものと言われております。
しかし当人の方が夢中になり、住んでいた家屋敷をはじめ城郭都市まで作ってしまったと言う話が残っています。残念ながら全部、火災で焼失しました。
1611年のドイツのド−ルハウスがニュ−ルンベルクの国立博物館で公開されており、観る事が出来ます。
 オランダには17世紀に作られたキャビネット・ハウスと呼ばれるきわめて豪華なハウスが伝わっています。
ロシアのピョ−トル大帝がこのキャビネット・ハウスを気に入り注文したところ請求書の金額に驚き キャンセルしたといわれています。
 英国には17世紀後半頃に伝わりました。この頃イタリア・ルネッサンスの影響で英国でも美しい建物が造られはじめそんな建物をミニチュア化して残したのがはじまりです。
一番古いのは1691年アン・シャ−プの為に作られたド−ルハウスがあります。アメリカでは1744年のド−ルハウスが確認されています。但しこれはアメリカン・カントリ−クラフト調で本格的なものは19世紀になってからの作品をいいます。  20世紀になってからクイ−ン・メアリ−のド−ルハウスを筆頭として精巧な写実派ド−ルハウスが生まれています。
日本ではド−ルハウスと言えるか解りませんが、かなり古い時代からお節句の飾り等に生活空間にある家具、台所用品、のミニチュアがあります。また江戸時代に各地でミニチュアを作る職人が生まれ、家具などに加え街並み・屋台・店屋などが作られてきました。  現代になってもそれらの伝統を受け継ぎ『江戸趣味小物』として作られ販売されています(最近数少なくなり寂しい限りでありますが・・・)。又、各地の伝統工芸品としても保護されながら継続しています。

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ミニチュア派とは、ミニチュア小物のコレクションが好きな方々、つまり、 ドールハウスの部屋を造ったりするよりは、コレクションラック・フレーム・シャドウボックスなどを使い ミニチュア小物収集をしている人たちをミニチュア派と呼びます。
かわいい小物も1つでは何となく…、でも沢山の小物を上手にコレクションすればそれはドールハウスとは ひと味違ったミニチュア派の世界に早代わり。
そんな皆さんはドールハウス派ではなく、ミニチュア派なのです。  今やミニチュア小物も非常に多くの種類・品数があり、またその小物たちの組み合わせによりかわいいものが もっとかわいく、素晴らしく仕上がるわけです。
コレクションラック・フレーム・シャドウボックスはドールハウスに比べてお手軽に出来ることや、 またそのコレクションを壁にかけられるインテリア性も手伝って今はドールハウス同様にファンの方が 非常に増えています。
出来あがったコレクションを玄関やお部屋のインテリアにしたり、お友達へのプレゼントにしたりと ミニチュア派の楽しみは無限大なのです。
小物を手作りする方も、出来た小物を集める方も、コレクションラックに小物達を並べそろえる・フレームや シャドウボックスにフリースタイルでディスプレイするなどミニチュア派の醍醐味を味わうのです。 そしてそれは、皆さんそれぞれの感性で出来あがったオリジナルのコレクションであるのです。

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ドールハウス派とは、ドールハウスの王道を行く方々。
つまり、大きなハウス・ハウスキットに家具・ミニチュア小物・ウォールペーパー・照明などを使い家を 1軒建ててしまう方々。
それぞれ大きな家から1部屋サイズまで趣向は異なりますが、そんな皆さんはミニチュア派ではなく ドールハウス派なのです。
1年に春・夏・秋・冬の四季とそれぞれの定番イベント(お正月・春休み・夏休み・クリスマスなど)がある様に、 ドールハウス派の方は作品にテーマを決めて(〜の夏休み・〜のクリスマスなど)その季節にふさわしい情緒と 雰囲気のある作品造りをしています。例えば、まったく同じ材料を使っても演出によっては それは全く違った四季折々の作品に出来上がる訳です。
アイデアと感性が尽きない限りドールハウス製作は底無しの楽しみなのです。 家には、ベッドルーム・子供部屋・ゲストルーム・リビング・キッチンなど趣向を凝らした部屋を合わせての家造りです。
1部屋ドールハウス派の方は、ショップ・〜ちゃんのお部屋など1部屋で十分表現のできる作品造りをしています。

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